
調剤薬局のレジではやるべきことが多く、対応に時間がかかるケースも少なくありません。商品の登録やお釣りの受け渡しなどのほか、患者様の状況に合わせて服薬について説明する必要もあります。そのため、レジ会計の業務効率化に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、調剤薬局とドラッグストアにおけるレジ対応の違いや、調剤薬局のPOSレジに求められる機能などをお伝えします。また、導入におすすめのPOSレジシステムもご紹介するため、ぜひ参考にご覧ください。
調剤薬局とドラッグストアのレジ対応の主な違い
調剤薬局とドラッグストアのレジ業務は、医薬品を取り扱うのは同じですが、扱える範囲が異なります。
調剤薬局 | ドラッグストア | |
---|---|---|
登録対象 | 医療用医薬品 要指導医薬品 一般用医薬品 | 一般用医薬品 食料品 日用品 |
レジ打ちの難易度 | 高い | 低い |
調剤薬局には薬剤師が常駐しており、医師の処方せんをもとに調剤して服薬指導を行います。レジで登録するのは医療用医薬品・要指導医薬品・一般医薬品などです。加えて、患者様ごとに処方薬の種類や量なども登録する必要があり、レジで打つ内容が複雑になります。
一方、ドラッグストアでは基本的に調剤は行えず、医療用医薬品を扱うことはできません。レジで扱うものとしては、一般医薬品のほか、食料品や日用品などです。レジでは基本的に商品のバーコードをスキャンするのみであり、複雑な登録は不要とされます。作業内容がシンプルなため、初心者でも対応しやすいといえるでしょう。
調剤薬局のPOSレジに求められる特有の機能
上記の通り、調剤薬局のレジ業務は煩雑になります。業務の簡略化を図るため、必要な機能を備えたPOSレジを導入することもおすすめの方法です。以下では、調剤薬局のPOSレジに求められる主な機能を解説します。
レセコン連携
レセコン(レセプトコンピューター)とは、診療報酬明細書(レセプト)を作成するシステムのことです。必要な情報を入力するだけで最新のデータに基づいた診療報酬を自動的に計算し、正確なレセプトを作成できます。
POSレジにレセコン連動機能がなければ、レセプトと照らし合わせながらレジに情報を手打ちしなければなりません。ただ、薬局のレジでは薬の説明を行ったり、相談に応えたりする業務もあります。手入力が多いと患者様とのやり取りに集中できないうえ、入力ミスが発生するおそれがあります。ミスを防ぐためにも、レセコン連動機能のあるPOSレジを選択して手作業を減らすことがおすすめです。
NSIPS®対応
薬局ではレセコンをはじめ、複数の調剤システムや機器を使用することがあります。しかしこれまでは、システムを提供するメーカーが異なると仕様も変わり、連携が困難になることが問題となっていました。そこで登場したのが、調剤システムの共有仕様であるNSIPS®です。NSIPS®に対応した機器やシステム同士であれば、スムーズに連動させることができます。
薬局のレジでは医療用医薬品と一般医薬品を同時に販売することもありますが、一般的なレジではそれぞれ別で登録する必要があります。NSIPS®対応のPOSレジなら、各システムを通じて調剤情報を連携できるため、両者の会計を合算して一度に行えるようになるのです。
軽減税率対応
薬局では、以下のように消費税率10%と8%の品が混在しています。
- 10%の品の例:特定保健用食品・清涼飲料水・栄養機能食品
- 8%の品の例:第2類医薬品・第3類医薬品・医薬部外品
軽減税率対応のPOSレジであれば、税率の異なる商品を自動で判別・計算できます。複雑な計算は不要となり、レジでも速やかに適切な金額を提示できるでしょう。
セルフメディケーション税制対応
セルフメディケーション税制は、対象となる医薬品を購入した際、一定金額の控除を受けられる制度です。薬局でも対象医薬品を扱う場合があります。
対象となる品を販売する際は、購入の証明となる書類の受け渡しが必要です。セルフメディケーション税制対応のPOSレジなら、領収書やレシートを発行する際、対象商品である旨を自動で印刷できます。控除に必要な書類を渡し忘れずに済むでしょう。
売掛管理
保険者負担分の調剤報酬は、基本的に後日まとめての支払いとなります。調剤薬局では患者様ごとに売掛金の管理が必要です。POSレジに売掛管理機能があれば、患者様別に未収金や回収状況、返金履歴などを管理できます。未収金の回収漏れの防止につながるでしょう。
調剤薬局のPOSレジならユビレジがおすすめ!
調剤薬局に導入するPOSレジをお探しなら、ぜひ「ユビレジ」をご検討ください。以下では、「ユビレジ」の具体的なおすすめポイントをご紹介します。
魅力① 導入がしやすい
「ユビレジ」はタブレット型POSレジであり、iPadとキャッシュドロワがあれば利用開始できます。ターミナル型やパソコン型のPOSレジと比較すると、導入費用を抑えやすいのがメリットの一つです。料金は月額6,900円〜です。周辺機器もご用意しているので、必要に応じてご利用いただけます。例えば、衛生面を考慮して非接触でのレジ運用を実現したい場合、自動釣銭機などを併せて導入し、セミセルフレジへ移行することも可能です。
魅力② 操作がわかりやすい
操作性の良さも「ユビレジ」の強みです。シンプルかつわかりやすい画面設計のため、直感的に操作できます。レジ業務に慣れていないスタッフも、スムーズに操作を覚えられるでしょう。
魅力③ 顧客管理がしやすい
便利な顧客管理機能のある「ユビレジ」なら、患者様ごとに個別での情報管理が可能です。アレルギーの有無や処方薬の情報などを残しておけるため、レジスタッフが変わってもスムーズに引き継ぎを行えます。
また、こういったデータはクラウド上に保存されてリアルタイムで更新されます。複数店舗の売上状況や在庫数なども一括で把握できるのがメリットです。在庫管理や売上集計など、大幅な効率化を実現できるでしょう。
